シチューの具に欠かせないブロッコリー、新鮮なものは茹でてマヨネーズをつけるだけでおいしく食べられますよね。ブロッコリーは地中海沿岸が原産で、ケールからキャベツを改良する過程で誕生してといわれています。

和名ではメハナヤサイと呼ばれ、冬型(10月~3月)春型(4月~6月)と1年で2度旬があります。今回はブロッコリーの栄養価と効果をご紹介します。

注目の栄養・ファイトケミカル

ファイトケミカルとは、今なにかと注目されている野菜や果物などの植物性食品の色素やアクなどの成分から発見された化学物質です。ファイトケミカルは体を酸化から守る、抗酸化力に優れており、生命を若々しく維持する力として注目されています。
ブロッコリーにはそのファイトケミカルの一種、スルフォラファンがアブラナ科の植物の中でも特に多く含まれています。
また、食物繊維やβカロテン、ビタミンCなども多く含まれています。

ブロッコリーの栄養効果

ファイトケミカルの一種、スルフォラファンには体内の発ガン性物質を排泄する作用があり、胃がんの原因となるピロリ菌の殺菌・抑制効果も期待されています。
ブロッコリーに含まれる豊富な食物繊維は血糖値の上昇を抑え、コレステロールの抑制効果があります。
βカロテンは皮膚や粘膜の抵抗力を強化する効果があり、シミ・そばかすに有効なビタミンCも含まれていることから、ブロッコリーは美容にも良いとされています。
幅広い効果が期待できるブロッコリーを食べて、健康に美しく過ごしていきたいですね。

おわりに

ブロッコリーの茎にも栄養がありますので、捨てることなく食べたいものです。
茎の部分はパスタや炒め物によく合います。
また、皮を厚めに剥き筋をしっかり取ったものを、さっと茹でてかつおダシ・醤油・酒・みりん・砂糖で味をつけ、お浸しにするのもオススメの食べ方です。

ブロッコリーの栄養を逃すことなく食べるには、茹でる際にお湯に大さじ1杯の油を加えてみましょう。油でコーティングして栄養分を守ることになり、ビタミンCの流失を防ぎ、味も良くなります。油はサラダ油でかまいませんが、オリーブオイルにすると香りがよくなります。ご家庭でぜひお試しください。

ブロッコリーが苦手な方は、スティックセニョールという茎の長いタイプの茎ブロッコリーがありますので試してみてください。クセがなくとても食べやすいです。にんにくとオリーブオイルで炒めたり、固ゆでして野菜スティックとして食べてもおいしいですよ!