「新じゃがいも」=「新じゃが」ですね。
旬は、春先の2月頃から初夏の6月頃です。地域によって収穫時期が異なるので、産地はバラバラです。
普通のじゃがいもは冬から春にかけて植えたものを秋に収穫して出荷しているのですが、新じゃがに関しては冬に植えたものを春先に収穫し、直後にそのまま出荷されています。
特徴としては、皮が薄く栄養素が豊富なことですね。
今回は、旬の新じゃがについてご紹介していきます。
新じゃがの皮の洗い方
新じゃがは皮がとても薄くてやわらかいので、通常のじゃがいもよりもむきにくいです。野菜独自のうま味成分や栄養素は皮の近くに多く含まれるので、新じゃがに関してはよく水洗いをするだけで、皮ごと調理してしまうことが多いですね。
大きめのボールに水をはって、手でやさしく擦り土や汚れを落としていきます。最後は流水で流して完成。
どうしても皮はむきたいという方は、アルミのたわしなどで軽くこすると、綺麗に皮がむけますのでお試しください。
新じゃがの皮の栄養
新じゃがに多く含まれる栄養素は、ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、ナイアシンなどがあげられます。
その中でも、特に豊富なのがビタミンCです。あの、レモンに匹敵するほどの含有量です。また、カリウムは塩分を排出させる役割があるので、高血圧などの予防になりますね。
野菜の栄養は皮付近に集まるといわれていることから、皮つきで食べられる新じゃがは、栄養素を効率よく摂取できる利点があります。
新じゃがの皮が緑のときは食べられるか
じゃがいもという野菜は、土から掘り出して日光に当たることで、皮に葉緑体が出来て光合成を始めます。
それによって、皮は緑色に変化し、さらに芽がでると「ソラニン」という毒素が出来ます。
このソラニンは、食中毒を引き起こす成分で、じゃがいも全体が緑色になっている場合には死に至る恐ろしい事故もあり得るので、絶対に食べてはいけません。緑色の皮と芽には要注意です。
特にサイズ小さいものはソラニン含有量が多いので、新じゃがは注意が必要ですね。
新じゃがの皮に芽があるときの注意点
新じゃがの芽も、通常のじゃがいもと同じように毒があります。
ソラニンという毒性の強い成分ですね。
新じゃがは、皮も薄く水分も多いため、皮付きのまま調理することが多いのですが、この芽取りだけは手間をかけてきちんと取り除く必要があります。
ポイントは、根本を含めて完全に取り除くこと。
包丁の根本をうまく使って円を描くようにクルット取り除くのが理想です。
また少しでも変色した部分があれば、それも取り除いてください。
おわりに
新じゃがの皮についていくつかご紹介しましたが、いかがでしたか?
多少芽がついていても、皮が緑色でも新じゃがだから大丈夫かな・・・なんて思われていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
毒性の成分には変わりがないので、やはりきちんとした処理が必要ですね。
余談です。
毒性成分のソラニンの含有量は、正常のじゃがいもで5-20mg。
芽が伸びた状態だと200-400mg。さらに緑色に変色した状態だと150-220mgだそうです。子供が中毒をおこす摂取量は130g。これ、ポテトサラダやマッシュポテトを食べると結構な含有量になりますよね。
「これくらい大丈夫」が大事故に繋がりかねない・・・。著者も今考えればやっていた気がします。よし、これくらい取れば大丈夫だろう・・・と。やはり芽だけは、気を付けるべきですね!