真っ赤に熟したトマトは栄養素がいっぱい。
美肌効果や老化防止、生活習慣病予防や改善など様々な効能があるとされています。
果物のように甘く、野菜独特の酸味と豊富な水分量を含むトマトは、夏バテに効く夏野菜の代表でもあります。
今回は、そんな「トマト」についてご紹介します。
トマトは健康にどんな効果があるか
トマトは低カロリーで栄養成分が豊富な健康野菜です。
風邪の予防に役立つビタミンCや、老化抑止・美肌効果に役立つビタミンE、余分な塩分を体外に排出するカリウム、そして腸内環境を整える食物繊維など・・・健康な体を維持するのに、欠かせないバランスの良い栄養素が含まれています。
リコピンとは
リコピンとはカロテノイドの一種で、トマトに含まれる脂溶性の赤色色素です。
これに属する色素群は「抗酸化作用」を持っており、中でもリコピンは他の成分と比べて群を抜いて強力な抗酸化作用をもっています。
リコピンは血液や肌に効果があるか
リコピンは血液中の悪玉コレステロールが酸化するのを抑え、なおかつ善玉コレステロールを増加させる効果があります。
それにより、高血圧や動脈硬化の予防に繋がります。
紫外線が肌に当たると活性酸素が発生し、たるみやシミ・シワの原因となります。
リコピンはこのシミの原因となるメラニンを生成するチロシナーゼの働きを抑制する効果があります。
リコピンは加熱するとどうなるか
加熱調理をした際に栄養素が失われることも多いですよね。
トマトのリコピンに関しては、加熱することで「吸収率が3倍」に膨れ上がります!
加熱によりリコピンの構造が、体の中で吸収されやすい形になるからという理由です。
また、栄養成分的にはほとんど変わりません。吸収率が高くなることで、栄養素も高くなるという結果がわかりました。
トマトのリコピン含有量
トマト1個(200g前後)に含まれるリコピンの量は「5〜6mg」です。
だいたい100gあたり「3mg」のリコピン含有量があると言われています。
トマトには生食用の他に「加工食品用トマト」という品種があり、そちらは生食用の3倍ものリコピンが含まれています。
100gあたり「9mg」もの含有量となります。
リコピンをたくさん吸収するには
1日に摂取したほうが良いとされるリコピンの量は「15mg」と言われています。
生のトマトであれば、2〜3個以上となります。なかなか食べるのが大変そうですよね。
しかし加工用トマトを使用したものであれば、トマトジュース1本・トマトケチャップ大さじ5杯・ホールトマト100gどれかを摂取することで1日の摂取量をクリア出来てしまいます。
おすすめのトマトレシピ
ふんわり卵のトマト炒め
用意するもの:トマト2個、卵3個、小ねぎ3本、鶏ガラスープの素大さじ2、片栗粉少量、塩適量、サラダ油適量
トマトはお好みの大きさに切ります。
小ねぎは、小口切りにします。
卵はボウルに割り、鶏ガラスープの素・少量の片栗粉を入れよく溶いておきます。
フライパンに油をひき、溶いた卵を一気に流しいれ強火でサッと炒めます。
あまり形を崩さないように火を通したら、器に一度取り出しておきます。
卵を取り出したフライパンに、再度少量の油をひき中火にし、トマトを炒めていきます。
適度に火を通したら、先ほどの卵を戻し入れ、塩を加えて全体を混ぜながら軽く炒めます。
器に盛り付け、小ねぎをちらせば完成です。
おわりに
今回は、トマトに含まれるリコピンとその働き、そして簡単に美味しく食べられるレシピをご紹介しました。
日々の食事にリコピンを取り入れて、健康な体を維持していきたいですね。
余談です。
実は著者、トマトジュースが苦手です(汗)
しかし、これだけリコピンが体に良い!ということを知ると・・・飲んでみようと思いますよね。
出来るだけ飲みやすいトマトジュースがないだろうか、と調べてみました。
まずトマトジュースには大きくわけて3種類あります。
トマトジュースが絞り汁100%、トマト果汁飲料が絞り汁50%〜、トマトミックスジュースがトマト含有量によって変動。
リコピン効果だけを考えればトマトジュースが一番でしょうが、著者のような苦手な人はまずトマト果汁を含んだ飲料からスタートしてみてはいかがでしょうか。
ぜひ、皆さんもご一緒に!