赤ちゃんの離乳食に取り入れたい野菜の一つにトマトがあげられます。
体内の塩分を排出してくれるカリウムやビタミン、また酸味のもととなるクエン酸には疲労回復効果もあります。
さらに、トマトにはリコピンという栄養素が含まれており、抵抗力の弱い赤ちゃんにはこの強い抗酸化力のあるリコピンが役に立ちます。
これからの季節、太陽からの紫外線はますます強くなりますよね、リコピン摂取は体の中から紫外線対策をすることにもつながります。
さて、このトマトですが。小さいお子様に食べてもらうときの注意点があります。
少しご紹介していきますね。
トマトの湯むきの効果
まず、トマトの湯むきについてです。
手順
1. トマトのヘタを取り除く。
2. お尻部分(星マークと呼ばれるところ)に十字に薄い切り込みをいれます。
3. 沸騰したお湯の中に沈ませます。
4. 皮がしなしなっとしたところで、取り出し冷水につけます。
5. 皮をむいていきます。
湯向きをして皮を取り除く大きな理由は2つあげられます。
まず、「皮を飲み込むのが大変」だということ。
咀嚼力が弱い赤ちゃんにとって、トマトの皮をかみちぎることは困難です。
また喉に引っかかってしまう危険性を回避するためにも、湯向きをしてあげるほうがいいでしょう。
そして、もう一つは「消化しにくい」ということ。
消化器官や内臓機能が未熟な赤ちゃんにとって、トマトの皮を消化するのはとても難しいのです。
おそらく、トマトの皮を食べた赤ちゃんのほとんどがそのまま便となって出てくるのではないでしょうか。
この消化不良が下痢を引き起こすこともあります。
離乳食は何歳ごろまでトマトの皮をむいた方がよいか
離乳食の開始時期はだいたい5、6か月くらいからですね。
そして、お子様次第ですが1歳半までを離乳食期間としているところが多いです。
トマトの皮の湯向きは最低でも12か月までは必要かと思います。
出来れば、離乳食期間中はずっと皮を取り除いてあげるのもいいですね。
同時に、種の部分もスプーンなどで綺麗に取り除いてあげてくださいね。
また離乳食期間が終わったあとも、大きなトマトの皮が喉に引っかかることがあるので、小さめに切るということが大切です。
おわりに
離乳食でトマトを使う際の湯向きについてご紹介しました。
皮を取り除くという方法には、ほかにもトマト用ピーラーを使う・電子レンジで加熱をする・冷凍したあとに湯につけるというものもあります。
お好みの方法で離乳食づくりに役立ててください。
余談です。
お子様にトマトを与えるときの注意点は皮以外にも、ヒスタミン中毒というものがあります。
ヒスタミンというかゆみの原因となる物質が豊富に含まれているので、トマトを食べて口の周りが赤くなってきたら「ヒスタミン中毒」を疑ってください。
まずは少量与えて様子を見守ることが大事ですね!