サラダに欠かすことの出来ない野菜、レタス。

シャキシャキした食感とみずみずしさが特徴で、生食に向いていますね。

しかし、その含む水分量の多さから、大変傷みやすく保存の難しい野菜でもあります。

今回は、そんなレタスの適した保存方法やポイントについてご紹介していきたいと思います。

つまようじを使うと良い理由と保存方法

レタスの芯の部分には「成長点」と呼ばれる核となるような点が存在します。

いわば司令塔の役目を持っているので、人間でいう脳と心臓でしょうか。

この成長点が作用していると植物は生き続け、一度しおれてしまっても復活するという性質があります。

通常この成長点が作用し続け、レタスは生きています。

そこで購入したレタスの芯の部分に、3,4本爪楊枝を差し込んでみましょう。

これにより、レタスの成長点を破壊することとなり、成長が止まります。

成長するためのエネルギー使用を極端に減らすことによって、レタスの現状維持が可能となり、これが良い保存に繋がります。

爪楊枝を差し込んだら、ビニール袋に入れ、芯を下にした状態で野菜室へ入れましょう。

鮮度を保ちながら1週間程度は保存ができます。

お湯を使うと良い理由と保存方法

「50度」のお湯を使います。

ちぎったレタスであれば10秒から20秒程さっとくぐらせ、半分くらいの大きさに切ったものであれば1,2分程度ひたしておきます。

その後取り出したレタスの水気をしっかりとふき取り、タッパーなどの容器にいれて冷蔵保存をします。

お湯の温度が低すぎると雑菌が繁殖しやすくなり、高すぎると葉っぱが煮えてしまうので、この「50度」という温度をきちんと守ることがキーポイントとなります。

何故お湯なのか・・・その理由は「熱刺激」にあります。

お湯の熱で刺激を受けた葉が水を吸い込んで新鮮な状態を保とうとします。

野菜は収穫したあと、葉からどんどん水分が抜けていくのです、水分量の多いレタスは痛みが早いんですよね。

その水分を補うのが、お湯による熱刺激なんですね。

一度しおれてしまった葉でも、50度のお湯を利用すれば、またシャキシャキ感を取り戻すことが出来ますよ。

冷蔵保存後でも、一度お湯にくぐらせると食感をよみがえらせることが可能となります。

小麦粉を使うと良い理由と保存方法

レタスの芯を薄くスライスすると、白い乳白色の液体が出てきます。

この液体に含まれるのはポリフェノールで、空気に触れることによって酸化します。

レタスが部分的に赤く変色しているのを見たことがありませんか?それが酸化です。

また、時間がたつにつれレタスの水分は芯の切り口からどんどん抜けていきます。

そこで使用するのが「小麦粉」です。

小麦粉を芯の部分に塗っていくことで、水分の抜けを軽減し、鮮度を保つようになります。

これによって、1週間程はシャキシャキとした食感も維持することが可能となります。

ビニール袋やラップで包み、芯を下にして冷蔵保存をしてください。

おわりに

今回は、レタスの保存をする際のポイントについてご紹介しました。

それぞれ方法や使用するものは違いましたが、すべてに共通しているのは「水分の抜けを軽減し、鮮度を保つ」という部分でしたね。

爪楊枝、小麦粉、お湯・・・すぐに用意できるものばかりなので、是非活用してください。

余談です。

著者はサラダが大好きです。ブッフェにいけば山盛りサラダをいただいています(笑)

レタスといえば、シーザーサラダでしょうか。

ロメインレタスという種類が使われていますよね。

サラダが日本で単品として提供されたのが約60年前。

帝国ホテルで行われたクリスマスイブパーティで提供されたシーザーサラダという説があります。

当時はきっとオシャレだったんでしょうね。