日本にトマトが伝わったのが江戸時代。食用の野菜としてではなく、珍しい観賞植物という扱いでした。
このトマトを西洋野菜の一つとして食用としたのは、欧米から導入されたものを栽培するようになってからです。
さらに洋食の普及とともに子供たちが大好きなケチャップが認知され、家庭の味として受け入れられるようになったんですね。
トマトソースやトマト料理は非常に美味しいのですが、どうしても「トマト」が食べられないという子供たちも多いんですよね。
しかし、トマトには「子供に食べてもらいたい!」と思わせるほどの効能があります。
今回は、このトマトについて少しご紹介していきたいと思います。
トマトの栄養
トマトには豊富なビタミン類を始め、鉄やカルシウム・カリウムなどのミネラル成分、クエン酸・アミノ酸・水溶性食物繊維であるペクチンなど様々な栄養素を含んでいます。
トマトが健康野菜と呼ばれるのが納得できますよね。
トマトの効果
トマトの栄養素の中でも特出しているのが「リコピン」です。
β-カロテンの2倍・ビタミンEの100倍とも言われる強い抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病・がんの予防まで様々な働きが期待されます。
同じくポリフェノールのルチンにも抗酸化物質が含まれており、悪玉コレステロールを抑制し血液をサラサラに保つという効果があります。
血管を丈夫にするという役割もあり、脳梗塞などの予防にもつながりますね。
さらに、同じくリコピンによって期待できる効果には、ダイエットやアンチエイジングがあげられます。
成長ホルモンの分泌を高めることで基礎代謝を上げて脂肪燃焼のしやすい環境を作り上げ、内臓脂肪を溜まりづらくします。
シミ・たるみ・シワなど肌の老化を予防し、肌の保湿効果も期待できるため、結果痩せながら肌をキレイに保つことが可能となり、女性にとってありがたいアンチエイジング効果となります。
そして「カリウム」によって期待が出来る効果には、むくみの解消や高血圧予防・改善です。
体内に溜まった余分な塩分や水分を排出することが可能となり、血行不良を改善し、血液循環のサポートにつながります。
子供への効果
トマトには子供の身体や成長をサポートする効果がたくさん期待できます。
トマトに含まれる豊富なビタミン類が、皮膚や粘膜を強化して体の免疫力を高めます。
結果的に、風邪や病気をしにくい強い体作りが可能となります。
風邪をひきやすかったり、擦り傷などの傷が治りにくい子供には積極的にトマトを摂取してもらいたいですね。
現代の子供たちには隠れ肥満が多いと言われています。
原因としては外食が手軽なものになり、洋食が増えたこともあげられるかもしれませんね。
トマトを食べることで、実は肥満予防の効果が期待できます。
リコピンによって、中性脂肪が体外に排出されるからですね。同時に、生活習慣病の予防にもつながります。
糖尿病や高血圧になりにくい体づくりを目指します。
そのほかにも、食物繊維によって腸内環境を整え、子供たちの便秘解消につながります。
鉄分やカルシウムも含まれるので、強い骨や歯の形成をサポートし、全身に酸素を運び細胞の活性化にもつながります。
体の基礎を作り上げる子供時代だからこそ、是非トマトを摂取していただきたいですね。
おわりに
今回は、トマトの効果についてご紹介しました。いかがでしたか?
余談です。
トマトを選ぶ際は、よく熟しているトマトがおススメです。
赤くて丸く柔らかいトマトは、野菜の中でも目立つ見た目なので、より綺麗に育てるためビニールハウスなどで作られることがあります。
しかし栄養的には、外で育てられ真っ赤に熟したトマトがベストなんですよね。
摂取した際の効果面だけを考えれば、見た目が気にならないトマトジュースのほうが良い場合もあります。
太陽を存分にあびて栄養素が豊富だが、形がいびつなため店頭に並ばせられない・・・そんなトマトがジュースになっていることが多いのです。
トマト嫌いな子供のためにも、生のトマト・ピューレ・ケチャップなど使い分けて可能な限り摂取できるといいですね。