野菜売り場でチラホラみかける「新たまねぎ」、今が旬の野菜の一つですね。
通常のたまねぎよりも、甘くて柔らかく生食にむいているというイメージがあります。
そんな新たまねぎには、体に良いとされている栄養素がいっぱいなんですね。
今回は、この新たまねぎについて色々と調べていきたいと思います。
新玉ねぎの栄養と効果、普通の玉ねぎとの違い
年間を通して食べられているたまねぎは、春または秋に栽培されています。
保存性を高めるために表面を乾燥し出荷されるため、茶色ですね。
それに比べて、新たまねぎは春または秋に収穫され2日から1週間程で出荷されます。乾燥処理をしないので、白っぽい状態で店頭に並んでいます。
たまねぎの栄養素は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カリウムが含まれます。また辛み成分である硫化アリルには体の免疫力を高め、疲労回復をサポートする効果があります。ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変え、脳神経を活発にしてくれます。私たちの健康に欠かせない重要な栄養素の一つですね。
具体的な栄養素に違いはありませんが、新たまねぎは乾燥させない分、水分がたっぷりでみずみずしく、辛みが少ないので甘く感じます。
加熱した場合の栄養の変化
加熱をすると、たまねぎに含まれる「硫化プロピル」が「トリスルフィド」という物質へ変ります。
この変化によって、生活習慣病や肥満の原因となる中性脂肪やコレステロールの数値を低下させる働きが強まります。
さらに、長時間加熱を続けると「セパエン」という物質へ変化します。
効果はほぼ同じですが、加熱時間によって成分が凝縮されるため、効率良く摂取することが可能となります。これが、たまねぎを加熱調理するメリットですね。
逆に、デメリットもあります。
ビタミンB1の吸収率を高める「硫化アリル」は加熱することでその働きを失ってしまうことがあります。加熱することによって甘みや旨味が強くなりますが、硫化アリル成分を効率的に摂取したい場合は、生食が一番ですね。
水にさらした場合の栄養の変化
新たまねぎには、多くの水溶性栄養素が含まれています。
実はビタミンB郡、ビタミンC、カリウムはどれも水溶性なんですよね。
野菜は多くの場合、5分間水にさらすとビタミンCが20%から30%減少するというデータもあります。
新たまねぎに含まれる硫化アリルやビタミン、カリウムなどの成分を考えると、水にさらすほど栄養素は減少していくことになります。
通常のたまねぎに比べれば、辛みが少ないのでスライスしたら広げて15分以上空気にさらして辛みを取る方法も使えますね。辛みは減少し、さらに硫化アリルに酵素が働いて栄養効果があがります。
栄養素は減りますが、どうしても辛みを取りたいという場合は、水にさらしてください。
おわりに
新たまねぎの栄養素などについて色々調べてみました、いかがでしたか?
知らないこともたくさんありました。水にさらすのは当たり前だと思っていたのですが、実は栄養素が逃げていたんですね。そして、なるべく生食がいいことも分かったので、摂取方法を少し気にしていければと思います。
余談です。
たまねぎが主役の料理ってあまりないですよね。しかし、脇役としては定番の食材だと思います。冷蔵庫に入ってないと不安にもなる程、よく使いますよね(笑)
一つだけありました、著者が思いつくメイン料理が!
オニオンリングです!個人的に大好きです。ハンバーガーセットを頼むときに、ポテトかオニオンリングか迷いませんか?またケチャップがよく合うんですよね。
春、秋には新たまねぎを使っているのでしょうか。今度から少し気にしてメニューを見てみようかな・・・。