トマトが日本に伝わったのは江戸時代。青臭さと真っ赤な色が敬遠されたためか、当時は観賞用でした。

それが食用として利用され始めたのが明治以降となり、日本人の味覚にあった品種の改良・育成が盛んになったのが昭和に入ってからです。

今ではすっかり食卓に並ぶお馴染みの野菜ですね。

サラダにパスタにケチャップなどトマトの年間消費量は野菜の中で世界1位だそうです。

さて、そんな「トマト」の旬はいつなのか。美味しく食べられる時期について調べていきたいと思います。

トマトの旬の時期

「夏バテで食欲がないならトマトを食べる!」

水分を多く含むトマトは、「夏野菜=夏が旬」というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

たしかに、日本でトマト栽培が始まった頃は温室などの栽培環境設備が不十分だったため、春に種を播き夏に収穫するのが一般的でした。

そのためトマトの旬は「収穫の夏」ということだったんですね。

当時は糖度も低く、青みがかり酸味の多い野菜でした。

ところが、近年トマトは季節問わず見かけるようになりましたね。

これは、露地栽培とハウス栽培が可能となったことにより、一年を通して食べられるようになったのです。

露地栽培トマトの旬は、6月から8月。

ハウス栽培の旬は、2月から5月。

本来トマトは高温多湿に向いていない為、真夏に収穫されるものは味的に少し落ちる傾向にあり、ベストとは言えません。

最もベストだと(旬だと)言えるのは春から初夏の時期と、秋です。

トマトというのは、季節によって味や栄養素が変わります。

また、昼と夜の気温差が大きいほど、より赤く熟した美味しいトマトになります。

秋〜冬トマトは、ゆっくりと育つためうま味が増し、甘味も強くなるといわれています。

それとは逆に夏トマトは、あっさりとした味で酸味が強くなるんですね。

おわりに

トマトの旬についてお話してきました。

これは好みにもよりますが、おそらく一般的に美味しいと言われる「糖度の高い」トマトは従来の「夏」ではなく、「春・秋」が旬と言っていいのではないでしょうか。

余談です。

ヘルシー志向の方が多い現代では、野菜を使ったケーキ屋さんが人気だったりしますよね。

つい先日野菜使用のケーキ屋さんを見かけました。

かぼちゃや枝豆を使ったものは馴染みがありますが、中にはごぼうを使ったケーキもありました。

実はトマトも簡単にスイーツへ変身させることが出来るんです。

材料はたった3つ。トマト・砂糖・レモン汁です。

トマトを角切りして、ボウルに材料を全て入れ混ぜるだけ。あとは、冷蔵庫で冷やします。

冷たいトマトスイーツの出来上がりですよ!ぜひお試しください。